認知行動療法とは?【認知行動療法の病院での治療】 |
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認知行動療法は、心の病を治療する方法です。認知療法と行動療法は元々、別のものでしたが、密接に関連していることから、同時に(または順番に)実施されることが多く、最近では、「認知行動療法」として確立されています。
認知行動療法が施される例としては、社会不安障害やパニック障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、強迫性障害などです。特に、恐怖感や不安が要因になっている心の病気に有効だと考えられています。
悲観的な考えから脱する治療
恐怖感や不安感が原因の心の病の多くは、物事の悪い面ばかりに敏感になり、自分のせいでダメになった、責任は自分にあると強く感じる傾向があります。また、十分な根拠はないにも関わらず、「ダメに違いない」などと結果を決め、悲観的になってしまいます。
治療では、カウンセリングによって、この悲観的な考えを正していきます。これは、認知行動療法の内の認知療法にあたる部分です。自分の考え方のパターンを自覚し、柔軟な考えをもつように持っていくのです。
もう一方の行動療法は、条件反射の理論を治療に応用したものです。
条件反射と言えば、パブロフの犬が有名です。ベルを鳴らして餌を与えることを繰り返すことで、ベルの音を聞くだけで、よだれを流すようになるというもの。これを逆に、ベルを鳴らしても餌を与えない状況を繰り返すと、そのうち、ベルを聞いても餌だと思わなくなります。
治療の現場では、例えばパニック障害の人は、パブロフの犬でいう「ベル=餌」と思っている状態です。人ごみの中に行くと、発作が起きるに違いないと信じこみ、行動を制限してしまっているのです。行動療法では、人のいるところに実際に行き、発作が起こらないことを自覚しながら、どんどん人の多い所に出かけ、思い込みを解消することで恐怖心をなくしていきます。
認知行動療法は、目に見えない心の病気を治療するためのものですので、決して簡単にできるものではありません。思い込みを上手に解消するためには、各ステップのころ合いの目測を誤っては意味がありませんし、一度の治療の失敗は、振り出しに戻るのではなく、さらに症状を悪化させることにもなりますので、経験値の高いカウンセラーや精神科医による治療が不可欠となります。
社会復帰を見据えた集団認知行動療法
最近注目を集めている認知行動療法に、集団認知行動療法があります。
社会では、人との関わりなしでは、仕事はできませんし、ひとりで生きていくこともできません。重症化した心の病は、個人レベルで治療することも大切ですが、社会復帰を見据える段階になれば、集団の中で、人との関わりを身に付けることが重要となります。
また、同じような症状に悩む人と意見を共有することで、孤独感が和らぎ、不安感をなくす効果も期待できます。
病院によって、プログラム内容が違いますので、主治医の指示を仰ぎながら参加するようにしましょう。