PTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状とは?【PTSD治療の現状】 |
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テレビなどでよく耳にする「PTSD」。阪神淡路大震災の頃から一般的に使われるようになりました。
PTSDとは、「Post Traumatic stress Disorder」の頭文字をとったもので、心的外傷ストレス障害と言われます。これは、災害や事故など、衝撃的なことが起こったことにより、許容範囲を超えてしまい、心に大きな傷を残し、心的外傷(トラウマ)となる現象です。
子供が受ける影響は大きい
人は、強い衝撃を受けると、ショック状態となります。そしてその場を回避するために、心を麻痺させるのです。事故にあったり、襲われたりした人が、その時の記憶をなくしているのはこのためです。また、子供の場合、親に虐待を受けても、痛みを感じなくすることで、その時間をやり過ごすこともあります。その後、心のケアを受け、自分で気持ちを奮い立たせることで、時間をかけながら、心の麻痺を軽減していきますが、一部に麻痺した部分が残ると、後々、異常がでてきます。これがPTSDです。
このPTSDは、子供の方が影響は大きく、正しくケアをしなければ、いつまでも尾をひきます。子供は知性が未発達なため、受けた衝撃をイメージや身体的な感覚と一緒に記憶しています。そのため、似た状況になるとPTSDの症状が出て、フラッシュバックや腹痛、吐き気などを訴えます。
また、その体験を思い出したくないという自己防衛本が働き、他人に話したがらないケースもあります。日中は元気に遊んでいるため、大人は安心してしまいますが、夜中になるとひどい悪夢にうなされたり、ストレスからおねしょをしたり、幼児がえりをする例もあります。こうした場合、子供をしかったりせず、温かく包みこんであげる必要があります。励まして、元気づけているつもりでも、それがプレッシャーとなって心を閉ざし、将来への希望を見出せなくなり、物事への興味がなくなり、生きている意味すら見失ってしまうこともあるので、注意が必要です。
最新の指を使った治療に注目
このPTSDの治療として、近年注目を浴びているのがEMDRと呼ばれるものです。これまでは、薬物療法と心理療法を併用していましたが、目にした出来事を細かく思い出しながら話す必要があったため、患者にとって、とても負担が大きいものでした。ところがこれは、ストレスの少ない技法として注目を集めています。
PTSDの要因となっている出来事を考えながら、目の前で自分の指を一定の速度で動かします。目でその動きを追うことで、脳が持っている能力を活性化し、記憶を整理していくという方法です。日本にも専門の訓練を受けた専門家が増えており、これからますます一般化するのもしれません。